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『拉致膠着打開へ、政府対応や報道の〝聖域化〟に警鐘「一括帰国」見直し論も…国会内シンポ』の詳細

●拉致膠着打開へ、政府対応や報道の〝聖域化〟に警鐘「一括帰国」見直し論も…国会内シンポ
https://www.sankei.com/article/20260505-XYX3YT3SUNCSVASRYDMPXBG3PY/

先日URLのみご紹介したシンポジウムですが、非常に重要な内容でした。
あらためてしっかり言及させて頂きます。

重要である理由は「全員即時一括帰国に固執すべきではない」という、今までであればタブーだった主張が、多くの専門家の先生方によってなされたことです。

●以前から、一部で見られる主張だった
「固執すべきでない」という主張は以前から、以下のような形で見られていました(私が把握できている限り)。

・有識者会議の議事録の中で「そういう意見が出た」という内容
・各政党へのヒアリングで「即時一括にこだわるべきでない」という政党があった(大体3分の1程度)

議事録にしても政党にしても、どなたか個人がご発言に一定以上の責任を持たれる形ではなく「即時一括帰国に反対してはいけない」という雰囲気は、つい先日まで維持されていました。

しかし、今回、以下の専門家の先生方が、見直しの必要性を明言、あるいは文脈から考えて実質的に主張されています。

――――――――――――――
●高世仁先生(ジャーナリスト)

まずメインスピーカーの高世仁先生が、明確に「全員一括即時帰国にこだわるべきでない」という旨を語られています。
「日本外交の手足を縛っている」「忖度が働いている」というお言葉もあり、かなり明確な意思表示といえます。

(もちろん「願望としては理解できる」と、家族会・救う会の皆様のご主張への理解も示されています)

――――――――――――――
●荒木和博先生(調査会代表)

荒木先生も「全員の一括帰国は物理的に困難だ」と明確に語られています。
同時に、以下のような力強いメッセージも語られています。

――
「自衛隊の活用も含め、あらゆる手段を検討し、1人でも取り戻すことが前進につながる。この国の力からすれば絶対にできる」
――

――――――――――――――
●鈴木拓也先生(元朝日新聞記者)

鈴木先生も、家族会(と救う会)の皆様が掲げられる方針について「尊重されなければならない」としつつ「それ以外の議論を封じてしまうような状況は良くない」という旨を語られています。
高世仁先生ほどダイレクトではないものの、文脈からいえば「即時一括帰国以外の考えも必要」という意味だと考えて良いでしょう。

――――――――――――――
●礒﨑敦仁教授(慶応大・北朝鮮政治外交)


礒﨑教授も「被害者に落ち度はない」と被害者・ご家族の皆様のお立場への理解を示された上で「制裁一辺倒で時間だけが過ぎてしまった」という現状を指摘されています。

そして、以下のお言葉で「朝鮮との話し合いが必要」という旨を語られています。

――
「『北朝鮮と交渉が必要だ』というと、北朝鮮の肩を持っていると批判される。前に進めるためには、留飲を下げる気持ちのいいメッセージだけではない」
――

話し合えば当然「可能な方から順番で、最終的に全員帰国」となる可能性が高いでしょう。
拉致に限らず、このレベルの大きなプロジェクトは、大抵段階的に進んでいくものです。

もちろん、家族会の皆様からすれば「自分の家族だけ先に帰ってきては心苦しい」というお気持ちもあるはずで、その意味でも「全員一括」を譲れないのは当然と考えます。

――――――――――――――
●平沢勝栄元復興相(自民党)

平沢元復興相は、以下のように「多角的なアプローチ」の必要性を訴えられています。

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「長年進展がない以上、さまざまな手法を検討すべきだ。一つのやり方に固執すれば解決は遠のく」
――――――

「長年進展がない」「一つのやり方に固執すれば~」というお言葉からも「即時一括にこだわるべきでない」という意味と捉えて良いでしょう。

――――――――――――――
●坂田洋介さん(被害者・田中さんの高校時代のご親友)

坂田さんについては、上記の先生方のような政治的なご主張はなく、ご親友としての人間的なお言葉がメインで語られています。
しかし、この記事は全体的に「即時一括を見直すべき」という方向であり、最後に高世先生は「(まず以前帰国可能と伝えられた)田中さん、金田さんの奪還に力を入れるべき」と強調されています。
そのため、坂田さんも即時一括を見直すべきというお立場だと考えてよいでしょう。

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●反対のご意見
日本保守党の島田洋一先生は、このシンポジウムの記事を引用され、以下のようにポストされています。

――――――
拉致被害者は北が完全管理している。
「管理責任者」の金正恩に全員の一括帰国を求めるのは当然だ。

全員かどうかはどう判断するか。
帰ってきた被害者たちに聞き取りを行い、「一緒にいた○○さんがいない」となれば全員でないことになる。
https://x.com/ProfShimada/status/2051557912066334872
――――――

1・3・4行目はおっしゃる通りですが、2行目は少し違います。

2行目については「全員帰国」を求めるのはおっしゃる通り当然です。
しかし「一括」にこだわるべきでない、というのがシンポジウムの先生方の主張です。

「全員帰国」にはどなたも反対されていないため、この点は、全ての先生方が同じお立場と考えます。
――――――――――――――

救う会や日本保守党の先生方が、家族会の皆様に心情的に寄り添われることは重要と考えます。
しかし、寄り添うことと問題を解決することは異なるケースもあり、「即時一括」については、異なるケースと考える方が良いでしょう。
(過去数十年の現実から考えて)

「即時一括」という考えについては異なるお考えではあるものの、特に署名活動などの啓発活動について、救う会の皆様や、日本保守党の先生方がなされてきたご貢献・ご活躍については、大変リスペクトさせて頂いております。

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