MENU

神奈川新聞『横浜の朝鮮学校、「拉致問題」学ぶ授業を公開』を拝読して

■今日の朝鮮ウォッチ
横浜の朝鮮学校(神奈川中高)で、拉致問題を学ぶ授業が公開されました。

カナロコ by 神奈川新聞
横浜の朝鮮学校、「拉致問題」学ぶ授業を公開 「命と尊厳」巡り投げかけ 時代の正体 植民地支配責任を問う ... 朝鮮学校や子どもたちのありのままの姿を知る交流イベントが14日、横浜市神奈川区の神奈川朝鮮中高級学校で行われ、拉致問題について学ぶ授業が公開された。北朝鮮による...

同校の金泰輔(キムテポ)先生が、日本だけでなく朝鮮側にも厳しく言及されている、異例の内容です。
記事で紹介されている金先生のお言葉を、そのまま引用させていただくと、以下の通りです。

「国家権力による暴力で人生をめちゃくちゃにされた。戦争に連れて行かれなかったら、拉致されなかったら、人生を全うできた」
「尊厳を奪う権利など絶対にない。命を虫けらのように扱う国ならいらない。人間社会で命や尊厳に勝る価値なんてない」

1行目の「拉致」という単語は、横田めぐみさんなど日本人の被害者の方々について言及されています。
(戦時中など、日本人も朝鮮人を拉致しているので補足させて頂きました)

つまり、朝鮮の拉致を明確に批判されています。

2行目の「命を虫けらのように~」という部分は、拉致以外の問題への批判も連想させるため、朝鮮学校の先生のご発言としては、かなり踏み込まれていると感じます。
それでも、これが公開授業である以上、総連や共和国から見ても問題はないということだと推察いたします。

授業を見学された日本人の方々も、以下のように高く評価されています。

「分断ではなく連帯へ向かう内容で良かった」
「加害についてもしっかり教える姿勢は日本の学校もそうあるべきだ」

社会学者の東京都立大・丹野清人教授も見学されていらっしゃり、以下の旨のコメントをされています。

・朝鮮学校はイデオロギーを教えているという誤った認識が根強い
・しかし、何より事実に基づいた授業が行われていた
・(拉致問題が)教科書に載っていないから問題ということは全くない
・拉致問題に誰よりも向き合っている

最後の「誰よりも向き合っている」という部分は、嘘ではないと思います。
というのは、多くの日本人の学生や先生方にとって「拉致問題は正直他人事」というのが、本当に良くないことですが、認めざるを得ない現状です。

しかし、朝鮮学校の生徒や先生方にとっては、かなり「自分事」であるはずです。
これが原因で、感情の面でも制度の面でも、日本社会から厳しく当たられているためです。

金先生は、以前から毎年、拉致をテーマにした授業を繰り返されてきたということです。
また、神奈川中高は日本人の学校である神奈川学園とも、以前から交流をされています。

カナロコ by 神奈川新聞
横浜の朝鮮学校と神奈川学園 隣り合う両校中学生が初交流 時代の正体 差別のないまちへ | カナロコ by 神奈... 横浜市神奈川区の神奈川学園中学・高校と神奈川朝鮮中高級学校が12日、合同授業を行った。道路一本を隔てて隣り合う両校だが、生徒たちが交流するのは初めて。中3の生徒...

朝鮮学校は日本人のイメージよりもずっとオープンなのかもしれないと、今回感じました。
まだまだ知らないことが多いため、今後も在日同胞や共和国の方々の日々の暮らしや文化について、見識を深めていきたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次