昨年11月の「日朝学生学術交流フェスティバル」で、最優秀論文賞を受賞された、東洋大学4年生の李詩穂さんへのインタビュー記事です。
内容は「在日朝鮮人で、知的障害を持つ方々は、どのように生活し、どのような進路を選択されてきたのか」という調査です。
李さんのお兄さんが知的障害により、朝鮮学校への進学を諦めざるを得なかったことが、研究の動機の背景ということです。
朝鮮学校では様々な制約があるため、日本の学校と同じような障害児教育を行うのが、難しい現状があります。
研究は、多数の当事者の方々に直接取材し、行われています。
知的障害を持つ方々ご本人は取材に応じるのが難しいため、主にご家族が対象です。

個人的に特に素晴らしいと感じたのは、当初は「生きづらさ」に焦点を当てるつもりだったものの「一人ひとり見えている景色は違う」「感じている重さも違う」と気づき、見えている「風景」に焦点を当てられた、という点です。
生身の人々に対して直接取材される場合、やはり対象を単純化せず「全員、一人の人間」として理解するべきなのだろうと感じます。
焦点が広くなる分、論文にまとめるハードルも高くなったかと推察致します。
しかし、その分論文を拝読すると、こうした「2つの難しい条件を持った生徒のご家族」の生の声を多く学べる内容になっています。
これは、教育分野を中心に、今後論文を執筆される方など、多くの方々にとって貴重な資料になると感じます。
また「現場が必死に何とか(我慢)してきたからこそ、社会問題にならなかった問題に、注目する必要がある」という旨も、非常に重要な指摘と感じました。
同性愛なども長年そうでしたが、在日同胞の皆様が苦しめられてきた差別や、歴史の問題についても、今後朝日がともに発展するために、正しく理解する必要があると感じました。

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